
「もう少し考えさせてください」
「他も見てから決めたいです」
「気にはなってるんですけど…」
こんな“揺れてる状態”の相手に、どう動いてもらうか。
ガツガツ押すのは逆効果。でも放っておけば離れてしまう――。
そんな時に使えるのが、“心理的納得”を生む会話と誘導のテクニックです。
1. 「不安に共感」してから、安心を差し出す
人は迷っているとき、情報より“感情”が揺れています。
→ いきなり説得ではなく、まずはこう言いましょう:
「迷うのも自然ですよ。むしろ真剣に考えてくれてる証拠です。」
→ そのあとで「もし不安が〇〇なら、こういう対策ができます」と、共感+提案を重ねるのがポイント。
2. 選択肢を“限定”してあげる(選択の絞り込み)
人は選択肢が多すぎると、動けなくなります(ジャムの法則)。
→ 「AかB、どちらの方が近いですか?」など、2択で比べさせるだけでも決断の負荷が減ります。
3. 少し未来の姿を一緒に想像する(感情投影)
迷ってる人に「今」決めさせるより、
「決めた後の感情」を想像させる方が動きやすくなります。
「実際に始まったら、たぶんこう感じてると思います」
「その時に、“決めてよかった”って思える未来をつくりたいんです」
→ 決断の先にある“納得感”を描いてあげることがカギです。
4. ピークエンド効果で、最後の印象を強く残す
人は判断を、“一番強く印象に残った瞬間”と“最後の印象”で決める傾向があります。
→ 提案の最後は、「安心」「希望」「信頼」が感じられる言葉で締めましょう。
「ご縁があったら、きっと一緒にいい未来をつくれると思っています」
5. 迷っていること自体に“意味づけ”をする
決めきれない人にとって一番怖いのは、「間違うこと」。
→ その“揺れている状態”に意味づけしてあげることで、決断のハードルが下がります。
「ここまで悩んでくれてるってことは、それだけ大事に考えてくれてるんですよね」
「迷ってる今こそ、いい決断ができるタイミングです」
まとめ:決断は、納得でしか動かない。
- 共感と安心で土台をつくる
- 選択肢を限定して負荷を減らす
- 決めた後の感情を描かせる
- 最後にポジティブな印象を残す
- 迷い自体を肯定し、背中を押す
決めてほしいなら、動かすのは“心”です。
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